路上のソリスト

●ストーリー●バイオリンを演奏する路上生活者のナサニエル（ジェイミー・フォックス）に出会ったロサンゼルス・タイムズの記者ロペス（ロバート・ダウニー・Jr）。かつてジュリアード音楽院に在籍し、チェロを演奏していたというナサニエルに興味を抱いたロペスは、ナサニエルの人生について調べ始め、連載コラムの題材にしようとする。（シネマトゥデイより）

久しぶりの超満員。観ようと思った回が売り切れで、次回も残りわずかな状態。
この俳優でこの内容で東京で1館だけの上映ってとこがそもそも…。
大ヒットすれば急に上映館も増えるんだろうな。

「Ray」であれだけ絶賛されて以降は鳴かず飛ばずのジェイミー・フォックス。
「アイアンマン」復活まではいろいろな道のりを経てのロバート・ダウニー・Jr。
二人ともさまざまな役に挑戦して努力して着実に実力をつけてきただけに、
非常に重みのある深い映画だった。
とはいえ内容的には良かったのか悪かったのか、前進したのか何も変わっていないのか、
ちょっとはっきりしなかったような状態で終わった。

アメリカもこういう感動的な映画を作ったり戦争に予算をつぎ込む前に、
路上生活者をもっときちんとした労働力に変える対策をうつべきだろう。
違った意味で非常に悲しくなった映画だ。良い映画ではあったと思うが。

天才的なチェリストであっても、オーケストラでハーモニーを奏でられないと、
結局は仕事やお金にはつながらず、天才の価値も薄れてしまう。
そう考えるとさらに悲しい物語であった。

「路上のソリスト　公式HP」