まぼろし

まぼろし<初回限定パッケージ仕様> [DVD]

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バカンス先で突然、25年連れ添った夫を失ってしまった妻の耐え難い苦悩と哀しみを描いた、センセーショナルな作風が話題のF・オゾン監督作品。主演は『愛の嵐』で強烈な背徳性を発散させた伝説の女優、シャーロット・ランプリング。 （「キネマ旬報社」データベースより）

僕はよくいろんな人の映画の評論の本を読む。

別に誰がどの映画を気に入ろうが酷評しようがどうとも思わないが、

全く聞いた事も観た事も無い映画の題名を目にするとたまらなく興味が湧く。

今回はたまたまおすぎさんの本を眺めていたのだが、

その中でこの映画がわが人生のベスト10に入ると絶賛されていて、

監督のフランソワ・オゾン監督も名前は聞いたことがあったので早速鑑賞。

監督とは同い年なのでそういう意味でも楽しみであったが…。

内容はちょっとくたびれた夫婦の夫が行方不明になるのだが、奥さんはちょっと精神的にまいり、

旦那の幻が実物のように見えるようになるという悲しい愛の物語。

日本だとこの年代の夫婦愛となると離婚だ浮気だの映画館まで行かずともって内容になりがちだが、

本当に人を愛するとこういう風になるのかもしれないと、

自然に涙がにじんでくるという切ない素晴らしい映画だった。

この監督の映画がすべて感動的かどうかわからないがとりあえず目を通したいと思っている。