引き出しの中のラブレター

＜＜ストーリー＞＞ラジオパーソナリティーの久保田真生（常盤貴子）は、4年前に父親と仕事のことでけんかしたあげくに絶縁し、仲直りをしないまま父親が他界してしまう。ある日、北海道の高校生・直樹（林遣都）から、一通の手書きの手紙が番組に届くが、笑わない祖父を笑わせたいという相談内容に、真生は思わず自分の父親の姿を重ね合わせる。（シネマトゥデイより）

いい話を頑張って寄せ集めたような群像劇。
僕も血の通った人間なのでいい話だなあとはわかるのだけど、
何だかちょっと、いやすごく物足りない。泣けなかったし。まあそれはいいんだけど。

まずは非常に大小入り乱れてのビックリする位の豪華キャスト。
だけどなんかもったいない事をしてるというか、役どころさえ薄い状態で終わった人も多く、
結局話は一応つながるんだけど一応なだけ。
本上まなみさん萩原聖人さんは何の為？片岡鶴太郎さんの扱いのひどさ。西郷輝彦さんも薄かった。

そして事あるごとに東京のお洒落スポットめぐりのようなシーンと、
仕事で忙しいはずの常盤貴子さんが小まめに函館に通えるのも不思議だし、
なぜあの親子に執着したのかもわからず。親子の仲違いが嫌だというのはわかるけど。
僕なんて仲代達矢さんをずっと原田芳雄さんだと思っていたのもアップが少なかったからかな？
とにかくいろいろ盛りだくさんにしてすべてを輪にして繋ごうとし過ぎたのではと思う。
個人的には決して達者ではないがそれが逆に良かった岩尾望さん。
そして常盤さんはやはりいつも通り上手いのか下手なのかわからないままだった。

「引き出しの中のラブレター　公式HP」

結構実は期待していたんだけど、ものすごく惜しい映画だったと思う。
どこかの話を削ってその分どこかの話を濃くして欲しかったかな。