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2010/02/12 
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<<ストーリー>>早くに夫を亡くした吟子は、東京の私鉄沿線の一角で、小さな薬局を女手一つで切り盛りしながら娘の小春を育て、義母の絹代と3人で暮らしていた。小春とエリート医師の結婚が決まり、一家は幸せの絶頂にあった。そして結婚式当日。和やかに始まった披露宴に、にわかに暗雲が―吟子の夫の13回忌で大暴れしたのを最後に、音信不通になっていた吟子の弟・鉄郎が紋付き袴で現れたのだ。(goo映画より
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映画は非常に気に入ったら何度か観に行きたくなる。
少し前なら「アバター」最初はストーリーを堪能して2回目に映像美を改めて味わう。
そしてこの作品。主人公の境遇に近いものを感じて感情に流され号泣した。
家族や兄弟仲良く生きてきた人とか、身の周りに死にそうな人がいなければ、
ひょっとしたらこんなにはまる事もなかったのだが、
とにかく前回はストーリーにどっぷりで楽しむ事が出来なかったかもというのと、
ツレにどうしても見せてあげたかったから。

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僕も昔は酒乱で何度もわかっているのに大失敗を繰り返した。
そんな自分みたいな奴でもどこかでいつまでも手を放さずにいてくれる人がいた。
今もいつ事故や病気で自分だってどこに担ぎこまれるかわからない。
兄弟とはもう何十年も連絡も取っていないし、ツレが僕より長生きできるか保証は無い。
自分も近い将来この主人公の末路に近いのではと考えると悲しいのか有り難いのか、
とにかくホスピスの存在をいろいろ考えるようになった。

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山田監督風味が嫌いな若い人も増えてるようで、ちょっと悲しいが、
でも年をとってからでも観れる映画を撮る監督って偉大だと思う。
今度は愛妻家」の時に客層の年齢が高く驚いたのだが、
同時期にやっていたのは子供向け若者向け映画ばかりで、観るものが無いのだろう。
あと20年ぐらい経った時、このような映画がまだ顕在してる事を祈りたい。


おとうと 公式HP
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2 Comments

  • HIROMI 

  • 私の方からTBを送れないみたいです。お返しできずすみません。
    いいかげんだけど憎めない鉄郎と、まわりの人々の触れ合いが人情豊かで、山田ワールドを堪能しました。鉄郎を心配する友人が出てきてほしかったです。姉弟の別れの場面に、思わず泣きました。
  • 2010/02/15  | URL   [ 編集 ]
  • ゴリラ道 

  • いえいえいこちらこそコメントまでいただいてありがとうございました。
    TBってなかなかどこのブログでも送れない所が必ずあるんですねえ。なぜなんでしょう。あんまり難しい事はわからないですが。
    友人。そういえばホスピスの人たちしか(本物らしいですね)出てこなかったです。そしてなぜ弟だけ大阪にいたのかは謎ですね。鶴瓶さんだからですかね。
  • 2010/02/16  | URL   [ 編集 ]

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Author:ゴリラ道
好きな俳優はデンゼル・ワシントン、ジャック・ニコルソン、マット・デイモン、ジェイソン・ステイサム、香川照之さん…。もっともっと必ず観たい俳優はたくさんいます。好きな監督はキム・ギドク監督とか三木聡監督とか多種多様。泣ける映画でごーっと泣いてストレス解消してます。

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