ハート・ロッカー THE HURT LOCKER

＜＜ストーリー＞＞2004年夏、イラク・バグダッド郊外。アメリカ軍爆発物処理班・ブラボー中隊のリーダーに、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹（ジェレミー・レナー）が就任する。まるで死への恐怖などないかのように遂行されるジェームズの爆発物処理の様子に、仲間のサンボーン軍曹（アンソニー・マッキー）らは不安を抱くようになり……。
（シネマトゥデイより）

「War is a drug」　冒頭の一行。
もう映画はすべてこの一行に凝縮されていた。
映画が大好きなのに、アカデミー賞の発表をこのブログを書く段階で知った自分。
早目に観に行って良かった～。これからはこの映画はグンと混むぞ～。
と勝手に喜んでみたりして。作品賞候補10作品中4作品までは鑑賞したが、
毎年全部観れた事がないので今年こそは（1つはDVDになるだろうが）全部制覇したい。
が、毎年必ずあまり好きでないジョージ・クルーニー作品が出てくるのが不思議だ…。

とりあえずアカデミー賞作品賞や監督賞などなどおめでとうということで、
まあそれを知らずに鑑賞して来たのだが、
思ったほど感動作とか魂を揺さぶられるような作品とは思えなかった。
「アバター」に比べたらアカデミー会員ウケしそうかもしれないが、
秀でた作品というよりドキュメンタリー風で女性の描く戦争映画てのが話題といった感じ。
もう一回観たら違う感情が生まれるかもしれないが、
「それぞれの空に」という映画のように戦争から戻ってきても居場所の無い悲しみに、
「戦争はドラッグのようなもんだ」となるのだろうといろんな意味で悲しくなった。

戦争が兵士に麻薬的な効果をもたらすのであれば戦争はなくならない。
これまでもベトナム戦争後のPTSDを扱った映画などもさまざまあったが、
この映画がアカデミー賞を獲り、そのうち戦争が無くなる事は無いのだろうか。

「ハート・ロッカー　公式HP」
それにしても自分がアカデミー作品賞で応援してる作品はことごとく落選するなあ。
やはり「カンヌ映画祭」の方が合うかな～。